街のお花屋さんから姿がなくなりそうなお花。。
ひまわり
ヒマワリ
向日葵
個人的には、向日葵と漢字で書かれたものが古風で好きなのですが、書いて字の如く「おひさま
が大好きな花」なんだ、ということがわかります。
ひまわりは皆おんなじ方向を向いて咲いていて、明るい太陽のほうを向いて咲く、というその健気な姿から、ゴッホやモネも好んで絵にした花として有名です。
今や「ゴッホのひまわり」とか「モネのひまわり」といった品種のひまわりも存在しています。
(上から3枚目の写真は、モネのひまわり)
見た目は、個性があって主張が強いので、お客様の好き嫌いもはっきりと分かれていました。
「黄色系でまとめてね。あっ ただしひまわりは入れないで。」
「黄色系で、ひまわりたっぷり元気系でお願いします!」
など、
私が今まで受けてきたオーダーだけでも様々。
~同じ素材でも、見え方が全く違う~
でも、それは自然なことで、それでいいんだと思います。
ドラえもんの映画の主題歌になって、大ヒットした秦基博さんの歌に、ひまわりの約束という歌があります。
メインのサビは、この歌詞。
「ひまわりのような まっすぐなその優しさを 温もりを全部」
このPVをみても、歌詞からもわかるように、ひまわりって、実はすごく背が高くて、すごくまっすぐ咲きます。
大きい頭ですが、それを細い茎でけなげに支えて、風に揺られてユラユラ、、、
でも、しっかりと根付いている。
とても凛としている、ピンとしている、ちゃんとしている、イメージでしょうか。
大体の皆さんのひまわりのイメージもこうかもしれません。
先日、私があるレストランに入ったとき、目に入ってきたのが、1枚のポスターでした。
「I Girasoli」
イタリア語でひまわり。
1970年のイタリア映画の名作、「I Girasoli」のポスターでした。
マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンの演技はもう言うまでもないのですが、この映画にも、象徴的にひまわり畑の映像が流れます。
どうでしょう、、
元気なイメージのひまわり、というよりは、なにかここからは、、
世の憂いや哀しみ、物悲しさ、それでもひたむきに生きる姿のようなものが滲み出ているような気がしてなりません。
戦争を背景とした、めちゃくちゃ哀しい映画です。
ただ、、
美しくもあります。
この花はこうだから、という決めつけを、もしかしたら気づかないうちにしてしまっていることがあるかもしれません。
そんな決めつけをなくしてしまえば、もっときっと自由に愉しめるようになる。
同じ花でも、思いが違えばそれは全く異なる個性として存在するものだと思います。
例えば、あなたが思う、ひまわりとはどんなものでしょうか?
そして、どんな花にでも想いがそこには込められていて、私は、floracierフロラシエという立場として、それはものすごく大切にしていきたいことだと、思っています。